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ミニミニお灸講座

冷え

*「冷え性」の概念を捨てましょう

身体の一部や全体が冷えて不快なことには理由があります。それに応じた改善策を講じれば不快感はなくなります。「私は冷え性だ」という言葉で自分の体質を決め付けるのは問題解決を妨げます。だから、冷え性という言葉をまずは忘れましょう。

*冷える理由を分析をしましょう

身体が冷えを感じるのは次の3つに集約されます。

  1. エネルギーを燃やして十分な熱を作り出しているか?
  2. 作った熱を隅々まで行き渡らせているか?
  3. 熱が奪われないように保温しているか?

この中でお灸が効くのは1と2です。

対応策

1:食事を抜くとてきめんに「寒い、寒い」と言い出します。熱を作り出す材料が足りないのです。食事はしっかり食べましょう。油脂は少量で熱量が高い食物です。冬は少し脂分を増やし、さらに身体が温まる効果の高い生姜や葱もお勧めです。

取り込んだエネルギー源を燃やして熱を作るには運動をして基礎代謝量を増やしましょう。自分に合った運動で続けられるものを選びましょう。迷ったら、歩くのがお勧めです。
食欲を増し、基礎代謝を増やすには足三里、腎ゆ の灸が効果的です。

2:作り出した熱は血液によって身体の隅々まで運ばれて身体を温めます。そのためには血管が適切に広がる必要があります。交感神経が緊張するとこれが阻害されていわゆる冷えが生じます。血管を開くにはリラックスが大事です。これには手や足、首のマッサージと三陰交のお灸が効果的です。
お風呂や、ストーブの前、コタツの中などで足と手の指をゴリゴリと揉んでみましょう。方法は自分流でOKです。 時間は5分ぐらい。家族にやってもらえるのならもうちょっと長めに。
首のマッサージは図のような指使いで上下に動かします。自律神経を刺激して全身の緊張を改善します。時間は1分ぐらいです。

3:太った人とやせた人が冬の海に落ちたら、やせた人は数分しか持たず、太った人は十数時間生きていられるそうです。皮下脂肪の保温力は絶大なものがあります。だから、皮下脂肪の少ない人が多い人と同じような着方をしていれば寒いのは当然です。やせた人は一枚多く着るか、保温性のよいものを選びましょう。最近は薄くて保温性に優れたものがたくさん出ています。上手に利用しましょう。

足三里

足三里

腎ゆ

腎ゆ

三陰交

三陰交

側頸部を揉む

側頸部を揉む

 

番外:部屋をいくら暖房しても寒いと感じる場合は、思い切って一度外に出て少し運動してきましょう。数分で寒いと感じることが100%解消します。また、暖房しても足元が寒くて辛い場合は部屋の上下の温度差をなくしましょう。サーキュレーターの設置は抜群の効果を発揮します。裏技は厚着して部屋の暖房を逆に落とすのも一法です。とにかく温度差がないほうがましです。

おまけ:寝室の湿気が高いと布団がしけって暖まりません。布団を乾燥機でしっかり乾燥させましょう。ブルーヒーターや開放型のストーブは部屋の湿気を増すので、エアコンか排気型のストーブに換えましょう。畳や床からの冷えを遮断する断熱シートは安くて便利です。

◆ミニミニお灸講座年間表

1月 つわり7月前立腺肥大
2月生理痛8月膀胱炎
3月声がれ9月花粉症(鼻水、くしゃみ)
4月ノドの異物感10月魚の目
5月五十肩11月渋り腹
6月12月お灸雑話
今年は昭和の名灸師深谷伊三郎の書いた「灸堂臨床余録」から様々な症状に対する灸治療を紹介します。
お灸は反応の出ているツボに熱さが通るまですえるのが原則です。きちんと治すにはまず正確な診断が必要ですが、医者にかかる前に自分で試してみるのにこうした知識は役に立ちます。しばらく試してみて効果がないときは来院の上ご相談ください。

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